ウィルソン君、君の推理は中々興味深いものだ。
だが、根本的な見落としが多すぎる。
まず第一に、君の取り上げている前提が間違っている。
Mの売り上げが落ちているのなら、どうして代理店Hは自社ビルに移転できたのかね?
既に君も指摘しているとおり、HはMに全面的に寄りかかっている会社だろう。
その会社が、売り上げの落ちている中で自社ビルに移転なんて考えられるかね。
次に、R氏の主催者に関する措置だがね、ウィルソン君。
君は限定して内密に募ったのを悪であるかのように言うが、そうしなければどうなっていたか?
公開してからほんの数日で、それまで主催者のいなかった地域にも主催者の立候補があった。
最初から準備もなく集めて、はたして充分な質の主催者が確保できただろうか?
10県以上で未定だったということは、逆に言えば30都道府県以上で確保できていたということだ。
海の物とも山の物とも知れない初めてのイベントにしては充分な成果じゃないかね。
ところで、ウィルソン君。
君の情報源は非常に不確かなものだと前にも言ったと思うが、覚えているかね?
F県の主催に関しては、T氏が下りたほうが、Y氏が会場を借りるよりも前の話だ。
また、無料でのプレミア・イベント開催は、イベントの希少価値という意味でも認められない、というコメントはちゃんと耳に届いているかね?
届いていないのなら、どこかでその情報が立ち消えにされているということになる。
さて。
君の言う「Y氏は当初R氏の構想では“H社の息がかかった部外者”扱い」という件だがね、ウィルソン君。
ここに非常に興味深い資料がある。
MTSというイベントのロゴマークの配布についてだが、ご存じかね。
2004年4月28日の段階で、Y氏のサイトにおいて、関係者宛てにロゴマークの配布が行なわれている。
いつの段階で『部外者』のY氏に情報が渡ったのか、非常に興味深いとは思わないかね。
さらに、『部外者』を『駒』として『使ってしまった事で他県での主催者のやりくりが付かなくな』るというのも考えがたい話だとは思わないかね。
なに、何も難しいことはない。
簡単に考えれば、答えは一つ。
このMTSというイベント、そしてMの販売方針、R氏による日本市場への対応。
どれも明白な間違いではない、ということだ。
間違っているのはね、ウィルソン君。
君の隣にいる、ショルメス君だよ。
うすうすは自分でも気付いているのだろう?
だからこそ、自分のコトを「T氏の配下」なんて自虐的に表現しているのだからね。
君が早く彼から離れ、一人のマジックを愛する人間として正道に立ち戻ってくれることを、心から祈っている。
かつての君の戦友より
心をこめて。