過ちて改めざる、是を過ちと謂う

 ローカルなイベントである国別選手権の賞金が高すぎる、というのは、以前から話題にはなっていました。
 もちろん、オープンの場で話すようなことではないので、表には出ていませんが。
 イベントの格付けという意味では、例えば国別選手権で優勝しても、プロポイントは得られません。プロツアーどころかグランプリでも得られるというのに。
#もちろん、国別選手権で優勝すれば世界選手権に出れるので、最低2点のプロポイントは得られるわけですが、それはグランプリでもプロツアーに出られるので同じことが言えます。

 で、その是正をしたのですから、ウィザーズの英断を称えるべきでしょう。

 ところで、プレミアイベントが2005年に3000件以上も行なわれているという話は、流石に違和感がありました。
 確かにプレミアイベントが多すぎると感じてはいますが、1年を52週で割って週あたり60件、各都道府県に毎週末プレミアイベントがある? そんなばかな。少なくとも福井でプレミアやってないぞ、と。
 で、実際のデータに当たってみると、『謎はすべて解けた』。
 DCIのトーナメントデータベースでは、FNMがプレミアに分類されているようです。
(2003年までは、FNMはルール上もプレミア・イベントに分類されていました。それ以降は未定義です)
 さて、プレミアとしてのジュニア・トーナメントが日本で始まったのは、同じくDCIのデータベースによると2002年6月8日。
 そして、日本におけるFNMの開始が(データベースによると)2002年11月1日です。
 それまではGPT以上しかプレミアはなかったのですから、プレミアの数が少なくて当たり前です。

 ちなみに、この2種類のイベントが始まった2002年の「プレミア」イベントの数は、532件。2001年の58件から実に10倍です。
 2003年は2827件、2004年が3059件、そして2005年が3623件と、増え続けています。
 一方、レギュラーイベントは2001年が3017→2002年が2997。
 2003年は1853件、2004年は1598件。で、2005年が1066件、と、減少しています。

 もう少し抽出調査をしてみました。
 レギュラーイベントのうち、ショップによるものはどれだけか。全部把握できるわけではないので、概算ですが。
 大会のうち、ショップの名をつけているもの、また同じ名前、同じ住所で別の担当者によるものをショップイベントと区分します。
 2001年1月を見てみます。
 184件のうち、ショップイベントは92件、残りの92件は有志によるものと考えられます。
 2006年はどうか。同じく1月を見ると、69件のうちでショップによるものは16件でしたので、有志によるトーナメントの数は53件です。

 このことからは、ブームが終わった今も、半分以上のイベントは生きている(あるいは世代交代を経て今存在している)ということが言えます。
 もちろん、安心できる数字ではありませんし、まして慢心すべきものでもありません。
 だからといって、偽りの情報で恫喝するようなことは許されてはなりません。
 最初は、「ああ、また表だけなぞった分析か」と思いましたが、2001年という年を選んだことを考えると、もしかしたらそうではないのかもしれないと思い直しました。
 悪意をもって、一番(向こうにとって)有利に使える数字を選んだのではないか、と。
 しかし、こういう邪推はすべきではありません。彼の能力でできる分析はあれが限界だった、と、そう考えて見守ってあげるべきなのでしょう。